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コラム

11月13日はうるしの日

2020年11月13日

平安時代に第55代文徳天皇の第一皇子である惟喬新王が京都・嵐山の別名「うるし寺」と呼ばれている法輪寺に参籠した際に、虚空蔵菩薩から「うるしの製法」や「漆器の製法」を伝授されたといわれています。

そしてその参籠の満願の日が11月13日だったことから、日本の伝統文化である「うるし」の美しさを今一度見直して日本の心を呼び戻すことを目的に、日本漆工協会が1985(昭和60)年に「うるしの日」という記念日に制定しました。

「うるし」とは、ウルシ科のウルシノキ(漆の木)やブラックツリーから採取した樹液を加工した、ウルシオールを主成分とする天然樹脂塗料のことで、漆を塗られた道具を漆器といいます。黒く輝く漆塗りは伝統工芸としてその美しさと強靱さを評価され、食器や高級家具、壁・床材、楽器などに用いられます。
また、うるし(漆)は熱や湿気、酸、アルカリにも強く、腐敗防止や防虫の効果もあるため、食器や家具に適しています。 その一方、紫外線を受けると劣化し、さらに、極度の乾燥状態に長期間曝すと、ひび割れたり、剥れたり、崩れたりもします。

日本国内のうるし(漆)の生産地は、現在生産量で見ると約7割が浄法寺漆に代表される岩手県産、約2割が茨城県産、約1割が栃木県産となっているものの、国内のうるし(漆)の生産量は、需要量の2%程度でしかなく、残りは中国からの輸入により賄われています。 しかし、その輸入量も1990年前後が300トン以上であったのに対し、2007(平成19)年以降は100トンを切る傾向にあります。

うるし(漆)の利用の歴史についてですが、日本列島における漆の利用は縄文時代から開始され、土器の接着・装飾に使われているほか、木製品に漆を塗ったものや、クシなど装身具に塗ったものも出土しています。
そして、2000(平成12)年に北海道函館市で実施された垣ノ島遺跡の調査で、出土した漆塗りの副葬品が約9000年前に作られたものであったことが明らかになりましたが、これが現在、世界最古の漆塗り製品です。


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